バカパ王 アフリカの王のお話 これでいいのだ

「これでいいのだ」というお話
昔、アフリカにバカパ王という王さまがいました。
その王様は
ボンノパという家臣がとてもお気に入りで
どこに行くのも
何をするのも連れていました。
家臣のボンノパは何が起きても
苦しいことも、辛いことがおきても、
贅沢じゃなくても
どんな境遇でも
いつも「これでいいのだ」ということを
自分にいいきかせてそれを
信条としていました。
王様の
バカパ王は家臣のその言葉が好きで
ボンノパのその態度をとても感心していました。
ある日の出来事。
王様は腕に大怪我を負ってしまいました。
お見舞いにきた家臣のボンノパは
いつもの通り「これでいいのだ」
とつぶやいてしまった。
さすがにこればかりは、バカパ王は腹立たしくおもい激怒し、ボンノパを牢屋に入れてしまい
身柄を拘束しました。
数日後、森の奥に狩に出たバカパ王は
1人で道に迷いその途中で
山賊のような危険な部族に
捕まってしまいました。
その部族は神をまつる儀式で人を火炙りにして
神にささげる生贄を探していたのです。
捕らえられた王様は大ピンチ!
森の奥なので
だれも助けにきません。
しかし、
彼らは王の手の怪我に気づき、
傷ものは生贄に出来ないとバカパ王を放免してしまったのでした。
帰ってきた王さまは、
ボンノパを牢屋から出して謝ったのです。
「お前が言った通り、わしが怪我をしたのはあれでよかったんだ。なのにわしはお前を牢屋に入れてしまった。許してくれ。」
家臣のボンノパはまた
さらにいいました。
「王様。それでよかったんです。私を牢屋に入れなかったら、私は貴方と狩に行き、一緒に捕まって生贄になっていました」
…。
昔から
「人間万事塞翁が馬」という
おはなしに似たようなお話ですね。
私も
なにか辛いことや
失敗や、苦労や、病や怪我などがあると
過去の因縁とおもうよりも
未来になにか役に立つことだろうと
思うようにします。
そうすると
今までのこの苦しみはこのためだったのかと
と思うときが必ずやってきます。
いいお話を思い出したので
みなさんにシェアします。
読んでくださりありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました