40代こそ睡眠が大切な理由|痩せる・筋肉・疲労回復につながる7つの睡眠習慣

健康

若い頃は、多少寝不足でも何とかなりました。

夜更かししても仕事へ行けたし、少しくらい無理をしても翌日には動けた。

ところが40代になると、睡眠が足りなかった翌日の身体が明らかに違います。

身体が重い。集中できない。トレーニングにも力が入らない。そして妙に食べたくなる。

49歳になった今、私は健康を考えるうえで、食事や運動と同じくらい「ちゃんと眠ること」が大切だと感じています。

実際、睡眠は単なる休憩時間ではありません。

脳と身体の休養、食欲や代謝、筋肉の回復、心の健康など、私たちが翌日また活動するためのさまざまな働きと関係しています。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、成人は個人差を踏まえながら6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。

この記事では、40代から睡眠を大切にしたい理由と、睡眠不足が食欲・体重・筋肉・疲労・健康にどう関係するのか、そして今夜から実践できる睡眠習慣まで詳しく解説します。

  1. 30秒チェック|あなたの睡眠、足りていますか?
  2. 睡眠は「何もしない時間」ではない
  3. 40代から睡眠を大切にしたい7つの理由
    1. 1.睡眠は疲労からの回復を支える
    2. 2.睡眠不足は食欲を強くすることがある
    3. 3.睡眠はダイエットの「土台」になる
    4. 4.筋トレする人ほど睡眠を軽視したくない
    5. 5.睡眠は集中力や判断力にも関係する
    6. 6.睡眠は心の健康にも関係する
    7. 7.長い目で見ると生活習慣病とも関係する
  4. 40代は何時間眠ればいい?
  5. 睡眠の質を上げる|今夜から始めたい7つの習慣
    1. 1.まず「寝る時間」より起きる時間を整える
    2. 2.朝の光を浴びる
    3. 3.日中は身体を動かす
    4. 4.夕方以降のカフェインを見直す
    5. 5.寝る前は「脳を起こす時間」から離れる
    6. 6.寝室は「暗さ・温度・音」を整える
    7. 7.「眠らなければ」と焦りすぎない
  6. 「8時間寝たのに疲れる」なら睡眠時間だけを見ない
  7. 49歳の私が「睡眠もトレーニング」だと思う理由
  8. 今夜はこの3つだけやってみる
  9. 睡眠環境を整えるなら、商品は最後に考える
    1. 睡眠グッズが向いている人
    2. まず生活習慣から見直したい人
  10. よくある質問
    1. Q.40代は何時間寝ればいいですか?
    2. Q.睡眠不足だと太りやすくなりますか?
    3. Q.筋トレをしている人に睡眠は重要ですか?
    4. Q.長く寝れば寝るほど健康にいいですか?
    5. Q.休日の寝だめで睡眠不足を取り戻せますか?
    6. Q.眠れないときはどうしたらいいですか?
  11. あわせて読みたい記事
  12. まとめ|40代からは「よく眠れた」も立派な健康成果
  13. 免責事項
  14. 広告について
  15. 参考文献・参考資料

30秒チェック|あなたの睡眠、足りていますか?

  • 朝起きても「まだ寝たい」と感じる
  • 休日は平日よりかなり長く寝ている
  • 午後になると強い眠気が出る
  • 寝不足の日ほど甘いものや高カロリーなものが欲しくなる
  • 夜遅くまでスマートフォンを見ている
  • 夕方以降にもコーヒーやエナジードリンクを飲むことがある
  • 寝る直前まで仕事や考え事をしている
  • 運動しているのに身体の疲れが抜けにくい

いくつも当てはまるなら、「もっと頑張る」前に睡眠を見直す価値があります。

40代からの健康管理では、起きている時間の使い方だけでなく、眠っている時間をどう確保するかも重要になってきます。

睡眠は「何もしない時間」ではない

睡眠というと、身体を横にして休ませる時間だと思いがちです。

しかし私たちが眠っている間にも、身体ではさまざまな生理機能が働いています。

  • 脳と身体を休養させる
  • 記憶や学習に関わる情報を整理する
  • 自律神経やホルモンなどの働きと関係する
  • 運動後の身体の回復に関わる
  • 食欲やエネルギーバランスと関係する
  • 心身の健康を保つ

だから私は、睡眠を「一日の終わり」と考えるより、明日の身体をつくる時間と考える方が分かりやすいと思っています。

40代から睡眠を大切にしたい7つの理由

1.睡眠は疲労からの回復を支える

まず実感しやすいのが、翌朝の身体です。

よく眠れた日は身体が軽い。

反対に、睡眠時間が短かったり夜中に何度も目が覚めたりすると、朝から「疲れが残っている」と感じることがあります。

厚生労働省は睡眠時間だけでなく、「睡眠休養感」も重要視しています。

これは簡単にいえば、「眠ったことでちゃんと休めた」と感じられるかどうかです。

単純に布団に8時間入っていればいいのではなく、翌朝に休養感があるかを見る。

40代からは、この感覚も睡眠を評価する一つの目安になります。

2.睡眠不足は食欲を強くすることがある

ダイエットをしている人に、ぜひ知ってほしいのがこれです。

食欲のコントロールは、食事だけの問題ではありません。

睡眠時間を制限した臨床試験をまとめたシステマティックレビューでは、睡眠不足によってエネルギー摂取量、食欲、空腹感、食べる回数、ポーションサイズなどが増える傾向が報告されています。

つまり、寝不足の日に「今日はやたら食べたい」と感じても、単純に意志が弱いとは限りません。

睡眠不足という身体の状態そのものが、食行動に影響している可能性があります。

私自身、ダイエットというと以前は「何を食べるか」「どれだけ運動するか」ばかり考えていました。

でも、食欲を整えたいなら前日の睡眠まで含めて考える

これは40代の体重管理ではかなり大切な視点だと思っています。

食欲が止まらないときに見直したい原因と対策はこちら

3.睡眠はダイエットの「土台」になる

睡眠そのものが大量の脂肪を燃やしてくれるわけではありません。

それより注目したいのは、睡眠が食事管理を続けやすい身体の状態をつくることです。

睡眠制限と体重の関係については研究によって結果に違いがありますが、近年も睡眠時間とエネルギーバランス、体重管理との関係が研究されています。

ダイエット中に十分眠る意味は、翌日の食欲、活動量、運動する意欲、食事を選ぶ判断力などを含めて考えると分かりやすくなります。

食事を整える。

身体を動かす。

そして眠る。

「食事・運動・睡眠」の3つをセットにする。

40代からのダイエットは、この考え方の方が続けやすいと私は感じています。

除脂肪ダイエット|筋肉をできるだけ残しながら体脂肪を落とす考え方

4.筋トレする人ほど睡眠を軽視したくない

筋トレでは「トレーニングすること」ばかり注目されます。

でも筋肉を考えるなら、トレーニング後の回復までがセットです。

興味深い研究があります。

健康な若年成人13人を対象にした実験では、一晩の完全な睡眠不足によって、翌日の食後の筋タンパク質合成率が通常睡眠時より低下しました。

また、5日間にわたって1日4時間に睡眠を制限した研究でも、骨格筋の筋原線維タンパク質合成率の低下が報告されています。

研究対象や条件には限りがありますが、少なくとも「筋肉をつけたいならトレーニングだけ考えていればいい」という話ではありません。

鍛える・食べる・眠る。

この3つをセットで考えたいところです。

私も筋トレを続けていますが、40代になると「もっと追い込む」ことより、翌日にきちんと回復できる状態をつくる方が大切だと感じることがあります。

40代から筋力が落ちる理由と、今からできる対策

5.睡眠は集中力や判断力にも関係する

寝不足の日は、仕事の効率が落ちたり、いつもならしないようなミスをしたりすることがあります。

睡眠は記憶、学習、注意力などの認知機能とも深く関係しています。

これは仕事だけの話ではありません。

車を運転する。

運動する。

食事を選ぶ。

人と話す。

私たちは一日中、細かな判断を繰り返しています。

「睡眠を削れば活動時間が1時間増える」と考えがちですが、翌日の集中力まで考えると、本当に得をしているのかは一度考えてみたいところです。

6.睡眠は心の健康にも関係する

寝不足が続くと、普段なら気にならないことにイライラしたり、気分が落ち込みやすくなったりすることがあります。

厚生労働省の睡眠ガイドでも、短い睡眠時間とうつ病などとの関連が紹介されています。

身体と心を別々に考えるのではなく、睡眠はその両方を支える生活習慣の一つです。

7.長い目で見ると生活習慣病とも関係する

睡眠不足は「明日眠い」だけの問題ではありません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、短い睡眠時間と肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患などとの関連が紹介されています。

だからこそ40代では、睡眠を「時間が余ったら取るもの」ではなく、食事や運動と同じ健康習慣として考えたいところです。

40代は何時間眠ればいい?

「結局、何時間寝ればいいの?」

ここが一番気になる人も多いでしょう。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人について6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。

また同ガイドでは、研究結果などを踏まえ、成人ではおおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられることが紹介されています。

ただし必要な睡眠時間には個人差があります。

そこで時間だけでなく、次の3つを一緒に見ます。

  • 朝起きたときに休めた感じがあるか
  • 日中に強い眠気が続いていないか
  • 休日に極端な寝だめをしなくても生活できるか

「何時間寝たか」と「ちゃんと休めたか」の両方を見る。

これが現実的です。

睡眠の質を上げる|今夜から始めたい7つの習慣

1.まず「寝る時間」より起きる時間を整える

毎日の睡眠リズムを整えるうえで、起床時刻は重要です。

休日だからと昼近くまで眠ると、夜になっても眠くならず、翌朝またつらくなることがあります。

完璧に同じ時間でなくても、平日と休日で大きくずらさないことから始めます。

2.朝の光を浴びる

朝起きたらカーテンを開け、自然光を浴びます。

光は体内時計を調整する重要な手がかりです。

朝の光と規則的な起床を組み合わせることで、一日のリズムをつくりやすくなります。

3.日中は身体を動かす

適度な運動習慣は、良い睡眠をつくる助けになります。

厚生労働省のGood Sleepガイドでも、日中に積極的に身体を動かすことが勧められています。

いきなり激しい運動をする必要はありません。

散歩、ウォーキング、筋トレなど、自分が続けられるものから始めれば十分です。

4.夕方以降のカフェインを見直す

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには覚醒作用があります。

「コーヒーを飲んでも寝られる」という人でも、睡眠への影響がまったくないとは限りません。

夜の寝つきが悪い、眠りが浅いと感じるなら、まず夕方以降のカフェインを減らして変化を見てみる価値があります。

5.寝る前は「脳を起こす時間」から離れる

ベッドに入ってからもスマートフォンで動画やSNSを見続ける。

仕事のメールを確認する。

明日のことを考え続ける。

これでは身体は横になっていても、頭は活動中です。

寝る前は照明を少し落とし、スマートフォンから離れ、本を読む、軽くストレッチするなど、眠る方向へ切り替える時間をつくります。

6.寝室は「暗さ・温度・音」を整える

高価な寝具を買う前に確認したいのが、寝室そのものです。

厚生労働省のGood Sleepガイドでも、光・温度・音に配慮した睡眠環境が勧められています。

暑すぎないか。

寒すぎないか。

外から光が入っていないか。

テレビなどの音が続いていないか。

まず無料で変えられるところから整えるのがおすすめです。

7.「眠らなければ」と焦りすぎない

明日は早い。

あと6時間しかない。

早く眠らなければ。

そう考えれば考えるほど目が冴えることがあります。

睡眠は努力して無理やり起こすものではありません。

眠るための環境とリズムを整え、身体が自然に眠りへ向かいやすい状態をつくる。

私はそのくらいに考える方が、睡眠と付き合いやすいと思っています。

「8時間寝たのに疲れる」なら睡眠時間だけを見ない

睡眠で大切なのは時間だけではありません。

厚生労働省が「睡眠休養感」を重視しているのもそのためです。

十分な時間を確保しているのに、朝から強い疲労感がある。

日中に耐えられないほど眠い。

大きないびきや呼吸が止まっていると家族から指摘される。

こうした状態が続く場合は、生活習慣だけでなく睡眠時無呼吸症候群などが隠れている場合もあります。

「もっと長く寝ればいい」と自己判断だけで済ませず、必要に応じて医療機関へ相談してください。

49歳の私が「睡眠もトレーニング」だと思う理由

私は身体を動かすことが好きなので、以前は健康というと運動を増やす方向へ考えがちでした。

筋トレをする。

有酸素運動をする。

もっと動く。

でも49歳になって感じるのは、動くことと同じくらい、回復することも健康管理だということです。

睡眠が足りない状態でさらに身体を追い込むより、しっかり眠って翌日また元気に動ける方がいい。

ダイエットでも同じです。

食欲を我慢することばかり考えるより、まず眠る。

トレーニングを追加する前に、疲れを残さない。

40代からは「頑張った量」だけでなく、回復まで含めて身体を管理することが大切だと感じています。

今夜はこの3つだけやってみる

全部を一度に変える必要はありません。

  1. 明日の起床時刻を決める
  2. 寝る前はスマートフォンを見る時間を短くする
  3. 明日の朝、カーテンを開けて光を浴びる

まずはこれだけ。

睡眠改善は、特別な健康法ではありません。

毎日の小さな習慣を整えていくことから始まります。

睡眠環境を整えるなら、商品は最後に考える

睡眠グッズはたくさんありますが、最初から高価なものを買う必要はありません。

まずは睡眠時間、起床時刻、カフェイン、運動、光、寝室の温度や音を見直す。

そのうえで、寝具が身体に合わない、外からの光が気になる、周囲の音が気になるなど具体的な問題が残ったときに商品を使う方が選びやすくなります。

睡眠グッズが向いている人

  • 寝室の光が気になり、遮光を改善したい人
  • 枕や寝具が身体に合っていないと感じる人
  • 周囲の音が睡眠の妨げになっている人
  • 基本的な睡眠習慣を整えたうえで環境をさらに改善したい人

まず生活習慣から見直したい人

  • 毎日寝る時間・起きる時間が大きく違う人
  • 睡眠時間そのものが不足している人
  • 夜遅くまでカフェインを摂っている人
  • ベッドで長時間スマートフォンを見ている人

 

よくある質問

Q.40代は何時間寝ればいいですか?

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。必要時間には個人差があるため、睡眠時間だけでなく、朝の休養感や日中の眠気も確認してください。

Q.睡眠不足だと太りやすくなりますか?

睡眠時間と肥満には関連が報告されており、睡眠を制限した臨床試験では、食欲やエネルギー摂取量が増える傾向も報告されています。ダイエットでは食事・運動だけでなく、睡眠も一緒に整える価値があります。

Q.筋トレをしている人に睡眠は重要ですか?

重要です。睡眠不足と筋タンパク質合成の関係を調べた実験では、睡眠を大きく制限した条件で筋タンパク質合成率の低下が報告されています。筋トレはトレーニング・栄養・回復をセットで考えるのがおすすめです。

Q.長く寝れば寝るほど健康にいいですか?

睡眠は長ければ長いほどよいというものではありません。必要な睡眠時間には個人差があります。厚生労働省も睡眠時間だけでなく、睡眠によって休養できた感覚を重視しています。

Q.休日の寝だめで睡眠不足を取り戻せますか?

休日に平日より少し長く眠りたくなることはありますが、大幅な夜更かしや朝寝坊は睡眠リズムを乱す原因になります。まずは平日に必要な睡眠時間を確保することを優先しましょう。

Q.眠れないときはどうしたらいいですか?

まずは起床時刻、朝の光、日中の活動量、夕方以降のカフェイン、寝室環境などを見直します。不眠や強い日中の眠気などが続き、生活に支障が出ている場合は医療機関へ相談してください。

あわせて読みたい記事

まとめ|40代からは「よく眠れた」も立派な健康成果

若い頃は、睡眠を削ってでも何かをすることに価値があると思っていました。

でも今は少し違います。

よく眠れた。

朝、身体が軽い。

頭がすっきりしている。

今日も身体を動かせる。

49歳になると、そんな普通のことがかなり嬉しい。

睡眠は、何もしていない時間ではありません。

疲労から回復する。食欲を整える。筋肉の回復を支える。脳を休ませる。そして明日また動く。

食事や運動を頑張っている人ほど、最後の一つとして睡眠を大切にしてほしいと思います。

40代からの健康は、「若い頃のように無理ができる身体」を目指すことではなく、明日も元気に動ける身体をつくっていくこと。

今夜しっかり眠ることも、そのための大切な健康習慣です。

免責事項

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を目的とするものではありません。不眠、強い日中の眠気、睡眠中の呼吸異常などが続く場合は、医療機関へご相談ください。

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参考文献・参考資料

  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
  • 厚生労働省「Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)成人版」
  • Abbasi B, et al. Effect of sleep duration on dietary intake, desire to eat, measures of food intake and metabolic hormones: A systematic review of clinical trials. Clin Nutr ESPEN. 2021.
  • Saner NJ, et al. The effect of acute sleep deprivation on skeletal muscle protein synthesis and the hormonal environment. Physiol Rep. 2021.
  • Saner NJ, et al. The effect of sleep restriction, with or without high-intensity interval exercise, on myofibrillar protein synthesis in healthy young men. J Physiol. 2020.
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